医薬品の多くは不斉な(鏡像異性体が存在する)構造を有しており、これら鏡像異性体間は薬理活性が大きく異なることが知られています。したがって、不斉医薬品を創製する場合、薬理活性のある一方の鏡像異性体を選択的に合成する必要があります。最近私の研究室では、軸不斉に基づく不斉医薬品の鏡像異性体選択的な合成を報告しました。しかしながら、反応の選択性は完全ではなく、不要な鏡像異性体も一部生成してしまうという問題点があります。 私の研究は、シリカゲルクロマトグラフィーによるエナンチオマーの自己不均化(SDE)現象を利用して不要な鏡像異性体を分離し、所望の鏡像異性体のみを得ることを目的とするものです
本年度からLFを勤めさせていただきます。 理工学研究科の教育活動に貢献するべく精一杯活動していきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。