視覚障碍者は通常、歩行に白杖を使用している。しかしながら白杖にも両手がふさがってしまうなどの欠点は存在し、ハンズフリーな視覚障碍者の歩行支援ツールの研究がなされてきた。本研究では本来であれば実現不可能である、「視覚」を用いた歩行支援を目指し、手始めに眼内閃光を用いるものとする。 眼内閃光とは、視覚経路の何処かに電気刺激、または磁気刺激を与えることにより視覚刺激を得たと脳が認識する現象である。これは視覚障碍者であっても感じることができる現象であり、それにより視覚障碍者への「視覚」を用いた歩行支援の可能性を見出すことができる。 現段階では網膜刺激下での眼内閃光の使用を目指しているが、そのメカニズムの詳細は未だ不透明な部分が多い。しかしながら、歩行支援に使用するという性質上、メカニズムの解明は必要不可欠であるといえる。そのため、そのメカニズムの解明が目下の目標である。
一昨年度にLFを務めさせていただいており、昨年度は研究留学をしていたためこのたび一年挟んでの再就任となりました金丸真奈美です。博士学生として広い視野を持ち、また昨年の留学経験も生かしたうえで学内での学習環境と質の向上に努めてまいります。 よろしくお願いいたします。